1.はじめに

知能情報学研究室ではヒューマンコンピュータインタラクション、人工知能、センシングに関する研究を中心に行っています。われわれを賢く支援し、安全かつ安全な社会を構築するための革新的な技術を追究するのが目標です。

 実世界で役に立つ技術を世界に先駆けて生み出すためには、広く深く学んで知識を身に付け、それを活用しながら経験を積み重ねることが必要です。知能情報学研究室では、ソフトウェア、ハードウェアの両面から研究を進めています。世界最高性能を持つ技術をこれまでに開発するとともに、他大学や企業等との共同研究を積極的に行っています。 具体的な研究の紹介は、研究室のプロジェクトのページに書かれていますので、ご覧下さい。 現在は、ユビキタス、モバイル、ロボット、複合現実感、エージェント、3Dインタフェース、高精度測位測距手法、3Dイメージング等、さまざまなプロジェクトが進行中です。

 知能情報研究室では、情報科学、工学系のみなさんはもちろんのこと、認知・教育・デザインなどに興味がある方にも広く門戸を開いています。 プログラミングや電子工作が得意であれば、それに越したことはありませんが、そこまでの経験がなくても大丈夫です。 研究室に入ってすぐの頃にはできないことがあっても、ほとんどの人は次第に自分で何でもできるようになるようです。要は、やる気の問題です。大学院生に関していえば、 本学出身者かどうかも、あまり関係ありません。むしろ、モチベーションの高い人の方が、歓迎されます。

 また、負けず嫌いの人、議論好きの人(ただし、話の筋が通っていることが重要)、1つのことに熱くなれる人、体力のある人、早起きの人のうち、どれか一つでも当てはまる人も歓迎されるようです。 (ちなみに研究室の先生は体育会系で、いつも明るく元気なのが取り柄です。)




2.研究室での生活

 研究室全体のゼミが毎週あります。ここで、各自の研究の進捗を報告することになります。 このゼミは、全員が必ず出席します。しかし、それ以外は基本的には自由です。教員と有志の学生の間で自主的に研究プロジェクトごとの打ち合わせが 行われていますが、研究の進め方やペースは各自の裁量に任されています。

 研究室に配属されると、全員に1台のPCと机が割り当てられます。ですので、研究室に来て、朝から晩まで自由に過ごすことができます。研究室での過ごし方は人それぞれで、朝来て夜帰る人もいれば、夜から朝まで仕事をして日中は寝ている人もいます。 これに関しても、基本的には本人の自由です。研究の進捗を先生に定期的し報告し、お墨付きをもらっていれば大丈夫です。 (でも、サボっていると、悲惨なことになるかもしれません。)

 新入生の人は、まず研究室で行われているプロジェクトを見て、おもしろそうなプロジェクトに参加することが多いようです。 上級生からは、研究の進め方や研究テーマについての説明や指導をしてもらえます。しばらくの間プロジェクトに参加してみると、 初めはよく分からなかったことでも、だんだんと分かってくるようになります。研究テーマは、参加しているプロジェクトで 見つけて提案しても、また自分自身で新たに探して提案しても構いません。自分のやりたいことを明確にして、積極的に 提案するのがよいようです。



研究室がある情報科学研究科棟9Fからの眺めは最高です。
有名なポプラ並木が間近に見えます。



3. 研究室での年間イベント

 研究室に配属されたばかり学部3年生や修士、博士1年生の人にとっては、研究室にどんな人がいるのか、またどんなイベントがあるのかなど、 気になることも多いでしょう。どんな人がいるのかは、入ってからのお楽しみということで、まずはイベントに関してお話しましょう。 以下は、毎年、行っているイベントの例です。

  • 4月 新大学院生歓迎会
  • 5月 お花見
  • 6月 北大祭
  • 8月 夏合宿
  • 10月 3年生研究室配属歓迎会
  • 12月 忘年会
  • 1月 新年会
  • 2月 卒論・修論・博論おつかれ様会
  • 3月 卒業生お別れ会

  国際色豊かな研究室を目指していることもあり、知能情報学研究室には海外の研究者がよく来訪します。なので、上記以外にも不定期のwelcome partyやfarewell partyがあります。また、研究室のメンバーが参加する学会での発表後の打ち上げや研究室ジンパもあるので、毎月1回は宴会があるという感じでしょうか?




4.研究の進め方

 すでに説明しましたが、研究テーマは研究室の先生や先輩と相談しながら決めます。議論を重ねることで、少しずつ自分の研究の方向性が定まってきます。早ければ2,3カ月でテーマが確定し、1年目の終わりには、学会で発表する人も出てきます(つまり、学会デビュー、です。)

 また、よい研究成果が出れば国内外を問わず、積極的に発表することになっています。特に国外の学会に関しては、 競争倍率が高く誰もが認めるレベルの高い会議での論文採択を研究室の目標にしています。当然、英語で論文を書くことになりますが、慣れてくれば自分でも驚くくらい英語での読み書きや発表が苦でなくなるようです。





5.おわりに

 興味のある人は、教員や学生に連絡を取ってみてください。 自分の能力やアイデアを試してみたい、チャレンジしたい、という人であれば、きっと充実した学生生活を送ることができる はずです。